文章作成は粘土遊び
社会保険労務士として仕事をするようになってから、
これまで以上に人前で話をしたり、
説明をする機会が増えました。
できるだけわかりやすく伝えようと心がけているのですが、
いざとなると的確な言葉で表現することができずに
もどかしい思いをすることもよくあります。
話し出すと頭の中で言葉がグルグル回ってしまい・・・
バシッと的確な言葉で表現することは得意ではありません。
自分が考えていることを人に伝えること、
文章で表現するための言葉の使い方をもっと知りたいなぁ
とぼんやり思っていた3月のある日
ツイッターでこんなツィートを見かけました。
文章が苦手な人には、粘土遊びを思い出してほしい。
人の文章を見ると完成系だけ見えるから「あの人はすごいなぁ」と思う。
でも文章は出すまでに何回も直されてる。
粘土で何か作るとき、最初は大まかなカタチを作り、整える。
文章もそれと同じ。1度書いてから、整えていくイメージが大事。
— 中村圭@初著「説明は速さで決まる」出版のコピーライター (@keiokei) 2019年3月6日
まさに私のこと?!
いつも誰かの完成形ばかり見て
「あぁ、自分はこんな風にできない・・・」
と思ってましたがツィートを見て
「そうか、私が見ているのはいつも完成形だ。ここにたどり着くまでには過程があるんだよな。」
と納得。
このツィートの主、中村さんはコピーライター。
さすが言葉のプロ。
140文字で端的にポイントを表す文章に惹かれてツイッターをフォローすることに。
しばらくタイムラインを眺めていたのですが、そ
こで中村さんが著書の執筆中であることを知りました。
「説明は速さで決まる」購入
中村さんの著書「説明は速さで決まる」は5/20発売。
「あれだけ巧みに言葉を使いこなす中村さんの本なら、
きっと上手く言葉で伝えるヒントが見つかるはず」
そんな期待を抱きながら発売の日を今か今かと待っていました。
「品切れの心配もないので、確実にAmazonで行こうか」と思いましたが、
「せっかくなら本屋で手にとって買いたい。」と思い直し、
ワクワクしながら近所の本屋に行ったのですが・・・
書店の規模が小さかったためか在庫がなく・・・帰宅後amazomで速攻ポチッとしました。
説明のおもてなし
読んだ感想は・・・
序章から
『相手の時間を思いやると、説明の時間は短くなる』
『説明イヤイヤ期』
『相手に説明を聞いてもらえる前提で話さない。見てもらえる前提で書かない』
など、
ささる言葉のオンパレード。
終章の”シチュエーション別で見る「説明のコツ」”は実際のビジネスシーンで即使えるものばかり。
そして、頭の中でグルグル言葉が回ってしまう私にピッタリの対処法が書いてありました
『頭のなかのものを全部出して可視化する』
『説明に必要な要素を箇条書きで書き出していく。
この作業が「説明の地図を描く作業」となり「最速説明マップ」になる。』
しかし、箇条書きを毎度するのは大変だなぁと読み進めていると、
その不安を拭い去る文章が!!!
『まず「頭から出す」習慣をつけることで、最終的には、どんどん口から出る言葉や、
各言葉自体が、最速ルートの説明へと変わっていきます。』
よし、希望が見えた!
端的でポイントを押さえた
『相手の脳に染み込むように入っていく、伝わる文章』
あっという間に読み終わり、読み終えたら付箋だらけとなりました。
いかにわかりやすく、相手に伝わるように最短・最小の言葉で説明できるか。
『短く説明できる人が増えれば、打ち合わせは短くなる、
仕事の時間も短くなる。働き方だって変わる。』
この本は働き方改革にもつながりますね
短い説明をすることで『相手の時間を大切にする』感覚。
当面この本を片手に生活することになりそうです。