ほうれんそうの対語

仕事

ほうれんそう

組織で仕事をする上で、
人間関係を円滑につなぐために大切だといわれる

「報告」
「連絡」
「相談」

頭文字をとって「ほうれんそう」と言われます。

一般的にもよく知られていますし、
仕事をする上でも不可欠な

「ほうれんそう」

ですが、それだけでは上手くいかないこともよくあります。
私も会社に勤めている頃、上司への報告や連絡をしているのに、
「どうしてもっと早く言ってくれないのか」と言われて戸惑ったことがあります。

こちらとしては言われた通りに仕事をしているだけなので

「そんなこと言われても」
「先に言っといてくれれば」

という思いが募るばかりで嫌な思いをした記憶があります。

「ほうれんそう」に追加したい「めいかいえん」

「ほうれんそう」が上手くいかないのは、
「ほうれんそう」が支持を受ける人にだけ焦点があたっていて、
“指示する人がどうすべきか”の視点が欠けているからではないかなと思っています。

 

「ほうれんそう」について、“支持する人がどうするべきか”のヒントを与えてくれるのが
「命解援」(めいかいえん)です。

「命解援」は、「報告」「連絡」「相談」の対になる言葉で

「命令」
「解説」
「援助」

の頭文字をとったもの。
(「命解援」は戦時中旧日本軍で使われていた言葉だそうですが、
現代では「命令」を「指示」に置き換えた方が伝わりやすいかもしれません。)。

 

上司からの『命令』(指示)とその指示に対する『解説』があって、
命令の内容を理解して部下は業務を進められます。

また、部下も上司の『命令』(指示)&『解説』によって
どのような報告が必要かが分かっているから、
適切なタイミングで的確な内容の「報告」ができます。

さらに、『命令』(指示)の内容が正確に分かっていると
業務を進める上で「何が起こるとまずいのか」も把握できるので、
事態が悪化する前に上司に「連絡」し、問題を解決するための「相談」ができます。

部下から「連絡」「相談」を受けた上司は『解説』し部下を『援助』することで
早期に事態の解決できます。

 

「報告」する前に適切な『命令』と『解説』があること。

『解説』と『援助』がある環境だから部下は安心して上司に「連絡」「相談」できる。

これだけのことを心がけるだけで、円滑に業務を進められるように思います。

それができる職場は、仕事の成果が向上するだけでなく、
部下にとっても上司にとっても働きやすい環境になるのではないでしょうか。

おまけ

円滑に「ほうれんそう」と「命解援」の循環を回すためには、
お互いがその内容をきちんと理解できる言葉のやりとりが必要です。

伝えたい情報を相手に正確に伝わるように伝え、
受け取る側も伝える側が意図する情報を正確に理解したかを伝える側に確認する。

ひと手間入りますが、随時確認し合うことで、

「あれっ?そんな風には伝えていないんだけど・・・」

と伝える側が意図しない方向に行ってしまうことを防ぐことができます。

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大安吉日
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