野外音楽フェスで高校生はアルバイトできないの?

仕事

夏の恒例イベントといえば

フジロックが1997年に初開催されて22年、
この間に日本各地で野外音楽フェスが開催されるようになりました。

私も毎年どこかの野外音楽フェスに参加しています。
野外音楽フェスは、たくさんの楽しみ詰まっているのが大きな魅力です。

 

お目当てのアーティストの演奏を見て聴いて楽しむのはもちろん、
それまで見たことのなかったアーティストのステージを偶然目にして、
新しい音楽との出会いに感動することもしばしば。

さらに、ノリの良い音楽で会場全体が盛り上がったときの一体感ときたらもう。
言葉では言い表せないほどの高揚感で、フェスに行ったことのない方にも、

“一度は体験してほしい!”

と思うほどです。

フェスを裏で支えるスタッフ

“3大フェス”とも呼ばれる、大型の野外音楽フェスになると規模もけた違いで、
1日の出演者も40組前後と大勢ならば、観客も万単位に登ります。

今年のフジロック(新潟 苗場スキー場)は4日間で13万人、ROCK IN JAPAN FESTIVAL
(茨城 国営ひたち海浜公園)は最初の2日間で13万人。(2018年は4日間で27万人!)

 

これだけ大きなイベントが開催できるのは、
ステージを裏からささえる大勢のスタッフの方々のおかげです。

ぱっと思いつくだけでもチケットの確認やクロークの受付、会場案内や会場警備、
交通整理などがあり、時間帯も朝10時の開演から片付けまで含めると終演後の22時前後まで。
場合によっては夜通しで行われるフェスもあり、
その場合は、深夜の労働も発生するので、かなりハードな仕事です。

もちろん、1年のうち数日だけ働いてもらう音楽フェスのスタッフを、
正社員として雇うことはできません。
多くは学生を含むアルバイトスタッフとして働いてもらうことになります。

ただし、応募条件を見てみると学生アルバイトでも野外音楽フェスの場合、
高校生は応募は不可のケースが多いです。

それは労働基準法で健康や福祉の確保の観点から
満18歳未満の年少者が働く際の決まりごとがあるからです。

 

そこで、今回はは高校生等の18歳未満の方をアルバイトで雇う際に、
注意すべき点をご紹介します。

18歳未満の方を雇う際のルール

労働基準法で決められているルールは次のとおりです。

・労働時間は1日8時間まで、1週間では40時間まででこの時間を超えてはいけません。

・休日労働を行わせることもできません。

・夜22時~翌朝5時までの深夜時間帯の労働は禁止されています。

・労働契約は親や後見人が代わって結ぶことはできず、本人が契約を結ばなければなりません。

・賃金の支払いは現金、口座振込の場合でも本人へ支払わなければいけません。
(親や後見人が代わりに受け取ることは禁止されています)

・事業場には年齢証明書等(住民票記載事項証明書)を備え付ける必要があります。

法律では上記のように18歳未満の方を雇う際の通常と異なるルールがありますが、
雇い入れる際には労働条件の明示、安全衛生教育、労災補償などは通常と同じ様に
扱わなければなりません。

また、18歳の誕生日を迎えても在籍している高校によっては、その学校のルールに
従わなければなりません。

 

雇う側からすれば、体力があり夏休み中で時間も確保できる高校生にも働いてもらいたい、
という需要はきっとあるはずです。

高校生にとっても、単発でお小遣い以上のお金がもらえて、好きなアーティストの音楽を
楽しめるかもしれない音楽フェスは働いてみたい職場でもあるでしょう。

ただ、野外音楽フェスの場合など、上記の通り労働基準法の関係で18歳以下の学生、生徒を
雇うことは実質的にはできなくなっています。

飲食店やスーパーなど業種によっては、18歳以下の方を雇用するケースもあるかもしれませんが、
通常より厳格なルールがあることはぜひ覚えておきたいところです。

おまけ

今年の夏は来年はオリンピックで開催が中止される
サマーソニック東京(千葉 海浜幕張)最終日に参加しました。

今回も新しいアーティストの音楽を知る機会にもなり楽しい時間でした。
さて、来年の夏はどこのフェスに行こうかしら。

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大安吉日
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