今日ヤバイ奴に会った
私は普段TVを一切見ません。しかしyoutubeはちょこちょこ見ます。
(・・・と、言うより、毎日なにかしら見てしまいます)
そんなつい見てしまうyoutubeの一つに「今日ヤバイ奴に会った」があります。
この番組、インド西海岸、
ムンバイ在住の坪和さんがインドの街角で出会った屋台の調理風景を
ゆる~く配信しています。
特徴的なのが調理中の動画に出てくるキャプション
「黒い妖精」 (→ 調理中食材の周りを飛び回る黒く小さな生き物)
「ノールックぐるぐる」(→ 調理人さん、よそ見しながら鉄板の上の食材をかき混ぜる)
「思い出ボディ」 (→ お腹の周りにカロリーの思い出がつまってる?!)
「親の仇チーズ」 (→ 親の仇のように大量にチーズをかけまくる)
前回書いた「説明は速さできまる」の通り、端的に表現している言葉が秀逸です!
さて、5月初旬、こんなツィートを見かけ・・・
【東京オフ会の告知】
6月1日(土)の11:00〜12:00に
都内某所でミート&グリートを開催致します!お越しいただいた方には数量限定でプレゼントを用意🎁
開催場所は当日の朝に発表させていただきます。
※雨天中止です
— 今日ヤバイ奴に会った (@tubotubowa) 2019年5月8日
ムンバイ在住の坪和さんに東京で会える機会はめったにない!
と本日、代々木公園へでかけてきました。
※「今日ヤバいやつに会った」の坪和さん
インドの労働基準
ところでこの坪和さん、ムンバイで
「ムンバイ在住の日本人向けビジネス」
(株式会社ALAMIKO SOLUTIONS)
を展開されています。
現在、営業職を募集しているそうです。
募集要項を眺めていて「?!」と思ったのが、
「有給休暇 インド労働基準に順ずる」
勤務地はインド(ムンバイ)なので、
インドで働くのならばインドの労働基準に則った
働き方となりますね。
「インド労働基準」・・・気になったので少し覗いてみました。
ワークマンとノンワークマン
日本との違いの一つとしてはたらく人を
「ワークマン」と「ノンワークマン」で区分されているようです。
・ワークマン
「手作業的、 非熟練的もしくは熟練的、技術的、作業的、事務 的または監督的業務のために
雇用された者のうち、経営的または管理者的立場にある者、または月の賃 金が10,000ルピー
を超えており、かつ監督的立場 (supervisory)にある者などを除いた者」
使用者(会社)に比べて弱い立場にある者として、法令による手厚い保護を受ける
・ノンワークマン
ワークマンの定義に該当しない者(すなわち例外に該当する者)
使用者と対等の当事者関係に近い立場にある者として、法令による保護は限定的となる。
(JCAジャーナル 2013.12 第60巻12号 より)
ノンワークマンは日本で言うところの「管理監督者」という立場に近いようですね。
しかし、管理監督者でも日本は労働法で保護される「労働者」である位置づけに対し、
インドのノンワークマンは労働法の保護は「限定的」であるという違いがあるようです。
インドの労働法
インドの労働法は連邦法
(工場法:10人以上、動力を使わない場合は20人以上の労働者を雇用している事業上に適用))
と州法(工場方法が適用されない事業所)があるようです。
ここでは連邦法を紹介します。
(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 基礎情報 インド 2013より)
【 労働時間 】
・1日あたり9時間、週あたり48時間を上回らないこと。
(→ 日本:1日あたり8時間、週あたり40時間)
・これを超える時間働く場合には通常の賃金の2倍の割増賃金を払わなければならない
(→ 日本:時間外労働の割増賃金は1.25倍、休日時間外労働は1.3倍)
【 休日・休憩 】
・週あたり1日の休日、5時間の労働の後少なくても30分休憩
(→ 日本:1週1休日の原則、6時間超える労働で45分、8時間超える場合は1時間休憩)
・休憩時間を含めた拘束時間は1日最大10.5時間とされている。
(→ 日本:拘束時間についての定めはない)
【 有給休暇 】
・前年に240日以上働いた者に、前年の労働日20日につき1日が付与される。
(→ 日本:雇入れ日から6ヶ月経過後、全労働日の8割以上出勤の場合10日付与)
・有休休暇を消化未了で解雇または退職した場合には、使用者は消化未了分を買取しなくてはいけない。
(→ 日本:有給休暇の買取は原則不可。ただし、法定日数を超える日数分と退職時に限り労使間の話し合いによる)
インドでは退職時、有給休暇の未消化分買取が「義務化」されているようです。
こうやってみると、日本とインド、働く国によって労働法は様々な部分で異なっていますね。
おまけ
youtube動画の最後はいつも街角で見かけた野良猫&野良犬のほっこり姿を撮影されている
坪和さん、実際にお会いしての感想は「ほんわかとした素敵な人」でした。
笑い声の「アハハハッ」に人柄が伝わってきます。
youtubeのオフ会、初めて参加しましたが、番組の雰囲気のように参加者皆さん終始笑顔で
「ほっこり」とした時間となりました。