隅田川花火大会
令和に入って初めてとなる隅田川花火大会が開催されました。
台風の接近で開催が心配されましたが、風が若干あったものの天気も上々、
無事に開催されましたね。
この隅田川花火大会の始まりは昭和53年から(今年で42年目)ですが、
元々は享保18年(1733年)に始まった両国の花火を伝統を受け継ぐ花火大会です。
(公式HPより)
川沿いの隅田川テラスでは毎年7月中旬になると花火大会用(立入禁止区域となるため)にフェンスが設置されます。
隅田川テラスは私の散歩コースでもあるので、フェンスが設置されると、
「夏がきたぞ」と感じます。
今年の隅田川花火大会の観客は96万人。
これだけ多くの観客が集まる花火大会、
オリンピックを来年に控えテロへの警戒もあり今年は数千人規模での警備体制でした。
イベントを後ろで支える警備
花火大会はこれからグングン暑くなる夏の風物詩ですが、
近年各地で自治体の財政難により花火大会の中止が相次いでいるそうです。
その要因の一つは警備費用の増大。
警備員の労務費の元になる公共工事設計労務単価は下記内容となります。
ただし、
① 労務管理費(時間外、休日及び深夜の労働についての割増賃金など)、
② 法定福利費(事業主負担分)、
③ 現場作業にかかる経費(安全管理費など)については
含まれないので警備員の労務費用には「公共工事設計労務単価+α」かかることになります。
先日最低賃金引き上げについてご紹介しましたが、この公共工事設計労務単価も引き上げられていることが警備費用の増大につながっているようです。
(国土交通省「平成31年3月から適用する公共工事設計労務単価について」より)
特に交通誘導警備員の「公共工事設計労務単価」に関してはH30.3と比較して約7%上昇しています。
そして、交通誘導警備員の有効求人倍率は8.32倍!
※有効求人倍率…求職者一人に対して、どれだけの求人数があるのかを示す指標
オリンピックが間近に迫り各種工事も佳境となり警備員の需要は増えています。
大きなイベントでは交通や雑踏警備など今回の隅田川花火大会のようにテロ対策も含め多くの警備員が必要となります。
安全に開催するためには削れない警備ですが年々上昇する費用は悩ましいところでもあります。
おまけ
隅田川花火大会。花火の音につられて街をあるけば、ビルの間から花火がちらりと見えました。