紛争解決手続代理業務試験の思い出(2)

受験の思い出

紛争解決手続代理業務試験(詳しくは前回記事
の受験資格を取得するための特別研修が、
9月21日から全国15会場でスタートします。

今回はこの特別研修の受講を振り返ってみます。

特別研修のテキストは研修がスタートする2週間くらい前に、
ドカンと段ボールで届きます。

そしてその中には、研修が始まる前に補講DVDを見ておくよう指示も…
(私は2倍速でしっかり睡眠学習をしました)

特別研修はじまる

特別研修の内容は①中央発信講義②グループ研修③ゼミナールの3部構成です。

①中央発信講義

9月下旬から10月初旬にかけての週末5日間で、
30.5時間の動画講義を受講します。

朝10時から夕方5時まで、お昼休み50分以外はひたすら動画を見るのみ。

欠席、早退はNG。
休憩以外で離席するときは受付で記録が必要です。

私が受講した東京会場は茨木、栃木、群馬など含め関東7都県在住者が対象で、
200名以上の方が受講していました。

一部屋100人以上と大人数&席の間隔も狭く、1日座りっぱなしは結構大変

休憩時間以外話しをすることも、動くこともない、ストレスがかかるので、
なるべくリラックスできる服装で受講されることをおすすめします。
(会場を見渡すと講義中、靴を脱いで足を楽にされている方もいました。)

 

また、事前に届いたテキスト類の中にグループ研修で取り組む課題テキストが入っており、
グループ研修が始まるまでに各自課題を検討(予習)しておく必要があります。

グループ研修用課題について、この期間の講義終了後、友人数人で集まって勉強会
(という名の飲み会)で教えあったりもしました。
ちなみに、特別研修が始まると同時に、
紛争解決手続代理業務試験の受験申し込み手続きも始まります。

申し込み期間は2週間程度と短期間のため、手続きを忘れないように注意が必要です。

②グループ研修

グループ研修は3日間。開催地は中央発信講義開催地より少ない全国7会場のみ。

東京会場の場合は、甲信越会場の受講生と一緒に研修をうけることになります。
グループ研修に移っても遅刻は厳禁。遠方から参加される場合は、
遅刻のリスクを考えて前泊するなどの対策が必要です。

 

初日はグループメンバーの自己紹介から始まります。
一通り名刺交換が終わったら、早速研修に入りますが、グループ研修はとても実践的です。

 

受講者10人とリーダー1人
(特定社労士)が1つのグループになって、グループ課題に取り組み最終的に
「あっせん申請書」「申請に対する答弁書」を作成していきます。

 

事前にグループに課題が提示されるのでメンバーは内容を確認して、
「論点の整理」「適用する法律の特定」「法律上の効果」「結論」について意見を出し合います。

私は予習はしていたものの、いざ議論の輪の中に入ると
他の受講生に圧倒されて話の流れについていくのがやっとでした。
もっと議論に入れるよう、自分の意見を強く主張できるよう準備すべきだったと反省しています。

 

意見が出そろったら、それぞれの意見について議論を積み重ねて
各課題についての結論を出していきます。
このような、

「意見出し→意見についての検討(議論)→結論」

の流れを2日間繰り返すことになります。

課題の検討とあわせて、グループ研修最終日には各グループ意見を集約した

「あっせん申請書」

「申請に対する答弁書」

を完成させ紙媒体で提出しなければいけません。

そのためグループ研修期間中は平日もグループのメンバーとメールでやり取りをしながら
「あっせん申請書」「申請に対する答弁書」作成していくことになります。

未提出の場合、

そのグループは特定研修を修了することができない=試験を受けることができない

そのため、どのグループも必死です。

その一方で、私のグループはリーダー役の方含め、懇親会好き(?)が多かったせいか、
グループ研修期間中は毎回懇親会があり、みんな仲良くなることができました。

同じ目的を持った仲間同士で受ける研修ならではの良さですね。

 

このように9月下旬から10月中旬までの毎週末は特別研修で埋まります。
11月に入って③ゼミナール研修が始まるのですが、ゼミナール研修についてはまた次回。

試験は別物

紛争解決手続代理業務試験を受けるためには特別研修を修了しなければなりませんが、
この特別研修を受講しただけでは考え方は身に付いても、
試験に合格することは難しいでしょう。

試験は限られた文字数内で法的根拠と論理性を述べなければなりません。
(しかも、問題文は長文なので読み解くにも時間がかかります)

私は「学ぶとは真似ること」身体で覚えるしかない、
と覚悟して過去問題集の解答例をひたすら
書き写して身につけるようにしていました。
(←ほぼ写経)
繰り返し書いていると解答の傾向がなんとなくつかめてきます。

おまけ

特別研修の東京会場の近くに、前々から気になっていた「よもだそば」日本橋店がありました。

研修初日のお昼ごはんに早速「自家製よもだカレーうどん」(ここはカレーも有名)を食べたら
白シャツにカレーが飛び散って・・・

午後の講義は全く集中できなかった苦い思い出があります。

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